「無処理版」を導入いたしました

2022年10月より、オフリン事業部/刷版課のCTPを新たに「無処理版」に変更いたしました。

 

無処理版とは、現像処理を行わなくても良い(=無処理の)刷版のことです。

逆に、従来の現像処理が必要な刷版を有処理版といいます。

 

有処理版でも無処理版でも、DTP原稿データをもとに、版にレーザーを当て、画像を焼き付ける、

というところまでは同じ作業を行います。

⇧有処理版(現像作業終了した刷版。青い色が付いている箇所に、インクがのります)

 

⇧無処理版(現像作業前の刷版。印刷機で現像して完成です。色が付いている箇所に、インクがのります)

 

ここからの違いとして、

有処理版:自動現像機でインキがのらない部分を薬品で落とします。

無処理版:印刷機上で現像作業を行います。

 

有処理版は、自動現像機を使用する為に、メンテナンス、薬品、現像液の温度管理、清掃、液の交換(※)が必要です。

しかし、無処理版の場合はこの工程が必要ないため、「作業の効率化」「環境保護」の効果があります。

※ちなみに、オフリン事業部の直近1年間での廃液量は8,305kgでした。

 

一般的に、浴槽にお湯をためるときは、1回につき約200Lの水を使う場合が多いそうで、

8,305kg÷200L=約41回分のお風呂の量となります。

これだけの廃液を今後は防ぐことができるのです!

 

 

また、1版あたり約7KgのCO2を削減できるそうです。

そして、オフリン事業部では、年間約144,000枚の刷版を使用しているので…

144,000版×7kgのCO2=1,008,000kg!

なんと1年間で100万kg以上のCO2を削減することができます。

 

この数字をもっと身近な例えに置き換えてみます。

一人の人間が一年間に呼吸で排出する二酸化炭素の量は、一般的に約350kgと言われています。

先ほどの1,008,000kg÷350kgは、一人分の2,880年間分の呼吸です。

これは、縄文時代後半の紀元前850年頃の先祖様~現在までの呼吸なのです。

無処理版にすることで、一人の人間2,880年分の呼吸をなんと、1年間で削減できます!

※二酸化炭素の例はあくまでイメージです

 

環境に対してはかなり貢献できることだと思います。

 

以上、無処理版についての説明でした!

これからもより良い製品を提供して参ります!

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。